看護師の仕事は好きだけど、正直「人間関係」でしんどくなったことがある。そんな経験、ありませんか?
私も看護師として約30年働いてきましたが、辞めたいと思った一番の原因はいつも人間関係でした。新人の頃は毎日誰かに指摘され続け、泣きながら同僚と励まし合った日々。同僚に聞いても「辞めたい理由は人間関係」という声がほとんどでした。
そんな私が、人間関係のストレスから解放されたきっかけが「訪問看護」への転職でした。今回は、実際に働いてみて感じた「訪問看護のいいところ」を3つに絞ってお伝えします。
人間関係をしんどく思っている看護師さんへこんな選択もあると思ってもらえると嬉しいです。
看護師として働いて約30年、辞めたいと思ったことは数知れずあります。
一番の原因はやはり人間関係ではないでしょうか。新人の頃は、顔を合わせるたびにできていないことを指摘され続ける毎日でした。やっとひとつできるようになると、また次のできていないことを指摘される。終わりのない繰り返しに、当時はただただ消耗していました。泣いては同僚と慰め合いながらなんとか乗り越えてきました。同僚たちに聞いても、「辞めたいと思ったのは人間関係が一番多い」という声がほとんどでした。
だいぶ男性看護師も増えてきましたが、それでも女性が多い職場です。様々な性格や価値観を持つ人たちが同じ空間で働くわけですから、色々な壁にぶつかります。
以前、数ヶ月だけクリニック勤務をしたことがあります。少人数で毎日同じ顔ぶれの中、どうしても仲良くできない先輩がいて、毎日顔を合わせるたびに気分が沈んでいました。結局、数ヶ月で耐えきれずに退職することに。
その後は少人数で毎日同じ人と関わり続ける職場を避け、大きな病院へ転職しました。病棟が10数か所あり、勤務形態のおかげで毎日同じ人と顔を合わせる状況を回避できたことで、人間関係で行き詰まることはなくなりました。
訪問看護への転職で変わったこと
訪問看護ステーションに転職したとき、スタッフが少人数という点が少し不安でした。クリニック時代の記憶が蘇ったからです。
でも実際に働いてみると、同僚と顔を合わせるのは朝の出勤時と夕方の帰宅時くらい。日中はひとりで訪問しているので、少々嫌なことがあってもその後ほとんど顔を合わせないため、引きずらずに済みます。
患者さんとの関係も同様です。病棟では担当になった患者さんが苦手な方であっても、何度も何度も訪室して対応しなければなりません。心が疲れ切ってしまうことも多かったです。訪問看護では30分〜1時間の訪問が終われば、移動時間にリセットできます。次の患者さんの元へ向かう頃にはもう気持ちが切り替わっているのです。
訪問看護の「いいところ」を整理してみた
人間関係のストレスが段違いに少ない
少人数のステーションでも、日中はひとりで動いているので密な人間関係になりにくいです。職場の人間関係に悩んでいる方には、訪問看護という選択肢をぜひ検討してみてほしいと思います。ひとり時間が好きな方や、車の運転が好きな方にも向いている職場です。
直行直帰ができる
私の職場では直行直帰が可能です。朝わざわざ事務所に寄らずに最初の訪問先へ向かい、最後の訪問が終わったらそのまま帰宅することもできます。通勤時間のロスが減り、体力的にもずいぶん楽になりました。
患者さんの「生活の場」に入れる
病棟では病室という非日常の空間での関わりになりますが、訪問看護では患者さんが実際に生活している場所に入ります。家族との関係、日々の暮らし方、その方らしい生活のリズムが見えてくるので、病棟とはまったく違う深さで関わることができます。「この人の生活を支えている」という実感が、訪問看護ならではのやりがいだと感じています。
まとめ
転職前に一番不安だったのは、スキルが追いつくかどうかでした。病棟と違って医師がそばにいない環境で、自分の判断で動かなければならない場面も多い。「ちゃんとできるだろうか」という不安は正直ありました。でも実際に働いてみると、これまでの経験が思った以上に活きていました。判断に迷ったときはステーションに連絡して相談できる体制もありますし、ひとりで全部抱え込む必要はありません。病棟では業務に追われながら時間を配分し、ナースコールに対応しながら複数の患者さんを同時に見ていました。でも訪問看護は違います。ひとりの患者さんに、その時間いっぱい向き合えるのです。その時間内にできることをやる、しなければいけないことをやる。それだけに集中できる環境が、自分にはとても合っていると感じています。転職を迷っている看護師の友人や同僚から相談を受けることもありますが、「スキルの不安はそこまで心配しなくて大丈夫」と伝えるようにしています。
30年看護師として働いてきた中で、訪問看護は人間関係・働き方・患者さんとの関わり方、どの面においても自分に合った働き方だと感じています。
人間関係に悩んで「もう看護師を辞めたい」と思っている方に、訪問看護という働き方が選択肢のひとつとして届けばいいなと思います。30年働いてきた私が言えるのは、職場が変わるだけで看護師の仕事がこんなに楽になるんだということ。環境を変える勇気が、新しい働き方につながるかもしれません。
看護師を辞めたいと思っている方には是非こちらも一緒に読んでください。働き方を変えるだけで楽になるかも知れません。



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