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50代の暮らしと心地よい人間関係

『疲れた』『苦手』は脳にどう影響する?言葉の力を味方につける簡単な習慣

50代の暮らしと心地よい人間関係

以前、私が落ち込んでいたときに出会った言葉があります。

「ネガティブなことを口に出すと本当にそうなる。だからポジティブな言葉を口にするといい。これは脳科学で証明されているんだよ」

そのときは「なぜ?」とも思わず、「そうだよね!」と素直に納得し、それ以来なるべくネガティブな発言は控えるよう心がけていました。

しかし最近、同僚と仕事の話をしていると、「私、数字が苦手なんですよ」というセリフを何度も耳にしました。

そのとき、「苦手ってネガティブな言葉だよな……。口にすることで、脳にどんな影響があるんだろう?」と気になり、詳しく調べてみることに。すると、想像以上に深い理由がありました。

とはいえ、仕事終わりについ「疲れたー」とこぼしてしまうのも人間ですよね。私も言っちゃいます。そこで、脳をハッピーに勘違いさせる言い換えワードもまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

「数字が苦手」と口にすると、本当に苦手になる理由

同僚が何気なく口にしていた「苦手」という言葉。これは脳科学的には「自分に呪いをかけている状態」に近いことが分かりました。

脳には、直前に見聞きした言葉にその後の行動が左右される「プライミング効果」という性質があります。

「苦手」と繰り返し口にすることで過去の失敗を思い出しやすくなり、その後の行動にも影響する可能性があると考えられています。

さらに脳には、必要な情報だけを拾い上げるフィルターシステム「RAS(毛様体賦活系)」があります。

「数字が苦手」という思い込みが強いと、成功体験よりも「やっぱり苦手だった」という情報のほうに目が向きやすくなります。その結果、便利なヒントや簡単な解法を見つけても「不要な情報」として素通りしてしまうのです。

言葉によって、脳が本当に「苦手な現実」を作り出してしまう——これが「苦手」という言葉の怖さです。

ついつい言っちゃう「疲れた」が脳にかける恐怖のブレーキ

「苦手」だけではありません。日常で最もつい口にしてしまう「疲れた」という言葉も、実は脳に大きなブレーキをかけています。

ネガティブな言葉を繰り返すことはストレス反応を強める可能性があり、気分や集中力に影響を与えることが知られています。すると脳の司令塔である「前頭葉」の働きが低下し、簡単なミスを連発したり、体がさらに重く感じられたりする負のスパイラルに陥ります。

つまり「疲れたから口に出す」のではなく、「口に出すから、さらに疲れる」という仕組みだったのです。

脳を騙してエネルギーに変える!3つの言い換えワード

激務のあとに「疲れた」と言いたくなるのは仕方ありません。大切なのは、言葉をマイナスのまま終わらせず、脳を上手に騙してあげること。明日から使える言い換えフレーズを3つご紹介します。

BeforeAfter効果
あぁ、疲れた……こんなに疲れるくらい、今日もすごく頑張った!「疲労」を「達成」に変換し、脳にドーパミンを出す
疲れてもう何もできないよし、今からエネルギーをフル充電するぞ!「回復」に視点を向け、脳をリラックスモードに導く
年だから衰えたなぁ脳のデータが増えて、慎重に進化している証拠だな「衰え」を「成長・熟成」と言い換え、脳の自信を保つ

どうしても「疲れた!」と言ってしまったときは、すかさず後ろに「……と言えるくらい、今日も頑張った!」と付け足すだけで、脳へのダメージを帳消しにできます。

今日からできる!1分間の「セルフ労い実験」

人間の脳は、眠りにつく直前の約5分間に入ってきた情報を、睡眠中に「重要データ」として深く定着させる性質があります。この仕組みを利用した、今夜から始められる実験をご紹介します。

  1. 布団に入って目を閉じる
  2. 小さな声で「こんなに疲れるくらい、今日もすごく頑張った!」と呟く
  3. 自分の体に「今日も1日動いてくれてありがとう」と心の中で感謝して眠る

成功のサインは、数字には表れません。数日後に振り返ったとき、

  • 布団に入ってから眠るまでが早くなった
  • 朝起きたときの体の重さが軽い
  • 「疲れた」と言いそうになった瞬間、自動で「頑張った!」と脳内再生されるようになった

そんな変化が1つでもあれば、あなたの脳の書き換え実験は大成功です。

まとめ

あなたの言葉を一番近くで、一番熱心に聞いているのは、他の誰でもない「あなた自身の脳」です。

同僚の言葉をきっかけに気づいた、言葉の力。ついつい言ってしまう「疲れた・・・。」も「こんなに疲れるくらい今日は頑張った!」と言い換えるだけでそれ以上疲れてしまうのを防げるなんて凄い!と思いませんか?まずは3日間、自分を日本一応援するパートナーとして、寝る前の魔法の言葉がけから始めてみましょう。


【この記事の参考・エビデンス】
本記事で紹介した内容は、以下の心理学・脳科学の研究や考え方を参考に構成しています。 

※興味のある方は、研究名や研究者名で検索すると詳しい内容をご覧いただけます。

  • ニューヨーク大学 ジョン・バグ教授「プライミング効果に関する高齢者連想実験(1996)」
  • ハーバード大学 エレン・ランガー教授「環境と言葉による若返り実験(時計逆転実験)」
  • UCLA(カリフォルニア大学) マシュー・リーバーマン教授「感情の言語化(ラベル貼り)に関する脳スキャン実験(2007)」
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