「正社員を辞めたら、社会保険料ってどれくらい変わるんだろう?」
独立や転職、フリーランスを考えたとき、そんな疑問を感じたことはありませんか?
私自身、離婚してひとり親になったものの、看護師という職業柄「収入が高い」とみなされ、公的な支援はほとんど受けられませんでした。そんな中、今後の働き方を考えるうえで気になったのが、正社員でいる場合と、パートやフリーランスになった場合の社会保険料の差です。
今回は、実際に厚生年金・健康保険(正社員)と国民年金・国民健康保険を、具体的な金額で比較してみました。「正社員を辞めたら生活が苦しくなるのでは」と不安な方の参考になれば嬉しいです。
ひとり親になって知った「支援がない」現実
離婚してひとり親になりました。知人から「ひとり親になると色々な支援が受けられるよ」と言われ、扶養3人を抱えていることもあり、何か使える制度があるかもしれないと役所に足を運びました。
しかし結果は、前の職場では所得制限に引っかかり、ひとり親になったからといって特に補助や恩恵は何もなし。同僚のひとり親に聞いても「何もないよー」という返事。残念ではありましたが、それだけ安定した収入をもらえているということかと、その時は納得していました。
「看護師さんだから対象外です」
役所の窓口では、所得制限額の一覧を見せられ、「看護師さんだから、これ以下ってことはないですよね?」とあっさり言われました。この一言で、私はひとり親向けの手当の対象外だと分かりました。
制度上は正しい説明だと思います。ただ、「看護師=収入が高い」という前提で、実際の私の状況を聞かれることもなく判断されたことに、少しモヤモヤした気持ちが残りました。
転職して低所得者に。今度こそ対象になる?
前年5月に転職したことで、前年度の私の年収判定は低所得者になりました。「これは、ついに何かしらの支援対象になったのでは」と思い、改めて調べてみることにしました。
現在は正社員で厚生年金・健康保険に加入中。扶養は18歳未満1人、18歳以上2人の計3人です。
厚生年金・健康保険 vs 国民年金・国民健康保険
実際の金額で比較してみました。比較しやすいよう、5ヶ月分の金額で出しています。
【現在】厚生年金・健康保険(正社員)
| 項目 | 月額 | 5ヶ月分 |
|---|---|---|
| 厚生年金 | 23,790円 | 118,950円 |
| 健康保険 | 13,143円 | 65,715円 |
| 合計 | 184,665円 |
※このほかに介護保険・子ども子育て支援金・雇用保険・住民税で、社会保険料合計は月40,741円です。
【もし正社員をやめたら】国民年金・国民健康保険
| 項目 | 5ヶ月分 |
|---|---|
| 国民健康保険 | 101,400円 |
| 国民年金 | 87,550円 |
| 合計 | 188,950円 |
国民健康保険料は前年度の収入で税額が計算される仕組みのようです。
差額は5ヶ月でわずか+4,285円。
正直、「思ったより差がない」というのが率直な感想でした。
免除・減免という選択肢もある
若干国民年金・国民健康保険のほうが高いとはいえ、私は低所得者なので国民年金の免除・減免が通る可能性が高いです。また調べてみると、退職直後でフリーランスになった場合、前年度所得が高くても使える特例の免除制度もあるようです(このあたりは制度が細かいので、実際に申請する際はご自身の状況で役所や年金事務所に確認することをおすすめします)。
さらに、今は扶養が3人いる状態ですが、この人数が減っていけば国民健康保険料も下がっていくと考えられます。
将来の年金額については、あえて考えない
「国民年金だと将来もらえる年金額が減るのでは」という声もあると思います。ただ私の場合、厚生年金と共済年金を合わせてすでに30年の加入実績があります。今からの数年で多少増減したところで、全体で見ればそれほど大きな影響はありません。
それに、今払っている保険料の分が将来そのまま満額戻ってくる保証があるとも思っていません。年金制度自体、この先どう変わっていくか分からない不安定なものだと感じています。だからこそ、「将来いくらもらえるか」を基準に今の働き方を決めるのではなく、「今の生活と体力に見合っているか」を優先して考えることにしました。
保障がなくなるリスクをどう見ているか
正社員には傷病手当金や有給休暇といった保障があります。パートやフリーランスになれば、こうした保障はなくなります。これは正直、利点ばかりではないと理解しています。
ただ私の場合、パート勤務と並行してネットビジネスによる不労所得づくりを目指しています。まだ確立できているわけではありませんが、将来的にはここが「働けなくなった時の備え」の一部になればと考えています。もちろん、これは今すぐ機能する保障ではなく、あくまで今後育てていく段階のものです。だからこそ「保障がなくなっても大丈夫」ではなく、「保障がなくなるリスクを理解した上で、別の形で備えようとしている」というのが正確なところです。
正社員という働き方に見合っているか
現在の働き方は月9休、22日×8時間勤務に加えて、オンコール拘束が月12〜15日間。この拘束時間と体力を天秤にかけたとき、50代の私にとって正社員でいる利点は正直あまり感じられません。
転職して待遇を改善するという選択肢もありますが、人生後半の50代、体力面まで考慮すると、正社員としての拘束時間に見合うだけの職場を探して働き続けるメリットは少なく感じています。
今後の方針
扶養3人がまだいる今は下積み段階と捉え、看護師としてはパートもしくは短期バイトで継続しながら、開業してフリーランスとしての活動を目指していこうと思います。
よくある質問
Q. 国民健康保険料はどうやって決まるの?
前年の所得や世帯人数などをもとに、お住まいの自治体が計算します。詳細は自治体の公式サイトでご確認ください。仕組みについては国民健康保険の保険料・保険税について厚生労働省のサイトで確認できます。
Q. 国民年金の免除・減免はどこで申請するの?
お住まいの市区町村役場、または年金事務所で申請できます。所得状況によって全額免除〜一部免除まで段階があります。 マイナンバーカードがあれがマイナポータルでも申請可能です。 日本年金機構の免除制度
Q. 退職後に使える「退職特例免除」って何?
会社都合・自己都合を問わず退職した人が対象になる、国民年金保険料の免除制度です。前年所得が高くても対象になる場合があります。 国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度
正社員だけではなく様々な働き方がありますよね。それでも看護に誇りを持っている、損な仕事だと思いながらも現場でやっていけているその方法について書いています。こちらもご一緒にどうぞ。



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