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看護師のヒント

ポテチの袋が教えてくれた——ナフサ不足が在宅医療を揺るがすかもしれない話

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看護師のヒント

きっかけは、ポテトチップスの袋だった。

「原材料費の高騰により……」という注意書きを目にして、ふとナフサという言葉を調べてみた。するとニュースで、医療現場への影響が取り上げられていた。ナフサはプラスチックなどの化学製品の基礎原料だ。遠い世界の話のように聞こえるかもしれないが、医療の現場ではナフサを原料とする製品があふれている。


在宅医療は、ディスポ製品で成り立っている

注射器、点滴バッグ、カテーテル。尿の管、透析回路。処置のたびに使う使い捨て手袋やエプロン。在宅看護の現場を思い浮かべると、これらのディスポーザブル製品(使い捨て医療機器)なしにはうまく回らないことがわかる。

在宅で日々使っているナフサ由来の医療品

  • 注射器・点滴バッグ
  • カテーテル・尿の管
  • 透析回路(2日に1回の透析が必要な方も)
  • 使い捨て手袋・エプロン(処置・おむつ交換のたびに使用)
  • 抗生物質をはじめとする各種医薬品

感染予防のために「清潔」と「不潔」を厳密に区別しなければならない医療の世界では、使い捨て手袋の消費量はとても多い。在宅では患者さんやご家族が自費で購入していることも多く、価格上昇の影響をもろに受ける。


病院より先に、在宅の在庫が尽きる

病院には物資の備蓄体制がある。しかし在宅は違う。もともと必要最低限の医療品で運営されており、手元にないものは家にあるもので代用することも珍しくない。

供給が滞れば、在宅の在庫が先に底をつく。しかも、尿の管や注射器のように、代用がきかない製品が多い。代替えで乗り切れるものには限りがある。


医療費・介護費への影響も見逃せない

在宅で過ごす方の多くは、医療費・介護費をぎりぎりの範囲でやりくりしている。原材料費の高騰が製品価格に転嫁されれば、その負担はさらに増す。制度の点数がすぐに改定されるわけでもなく、現場はじわじわと追い詰められていく。

ポテチの袋から始まった小さな気づきが、こんなところまでつながっていた。遠い場所で起きていることが、日々ケアしている患者さんの生活に、確実に影響してくる。早く争いが収束することを、ただ祈るばかりだ。


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