よく看護師の志望動機やインタビューで、「患者さんやご家族からの『ありがとう』という言葉が一番のやりがいです」というフレーズを耳にしますよね。
もちろん、ありがとうと言われれば素直に嬉しいものです。でも、私はずっと「何かがピンとこないな……」と感じていました。私が看護師という仕事を好きな理由は、きっとその言葉が聞きたいからではないな、と。では、看護師の「何」がそんなに好きなのか?何が私をこの場所に繋ぎ止めるのか?
もし、あなたも同じように「ありがとうと言われるのは嬉しいけど、本当はもっと別のところにやりがいを感じている気がする」と、うまく言葉にできずにいるなら。今回は、そんな”自分だけの好き”を見つけるヒントになればと思い、私自身の内面を深掘りしてみた記録をお話しします。
誰にも気づかれない、でも確実に「整っていく」瞬間が好き
私が「あ、今すごく楽しい」「この仕事が好きだ」と感じる瞬間を書き出してみると、驚くほど細かくて地味なことばかりでした。
たとえば、こんな瞬間です。
こうして振り返ってみると、私は患者さんの状態を分析する「アセスメント」の作業そのものも、大好きなのだと思うことが見えてきました。整える、整っていく瞬間にやりがいを感じているのかもしれません。
目立たないけれど、ちゃんと機能していることの心地よさ
世間一般がイメージする華やかなやりがいとは、少し違うかもしれません。でも私は、ただ「ありがとう」という言葉だけが欲しいわけではないのです。
「状態が整うこと」「関係が整うこと」「危険を先回りして防げたとき」
誰に褒められるわけでなくても、目立たない場所でプロとしてちゃんと機能している。
そんな瞬間を感じ、見つけられたとき、私は心の中で静かに、でも確かな充実感を感じているのです。
この細かすぎるこだわりの積み重ねこそが、私が30年以上「看護師の仕事が好きだ」と言い続けられる本当の理由なんだと、ようやく分かりました。
この「職人魂」があるから、新しい挑戦も楽しめる!
病院の夜勤を辞め、新しく始めた訪問看護の仕事でも、この「整える楽しさ」はそのまま活きています。むしろ、患者さんの生活により深く関わる訪問看護だからこそ、訪問時間内にこの患者さんのために何ができるかと段取りをこなす、この職人肌な面白さはさらに深まっていると感じる日々です。訪問看護では訪問するだけではなく、計画書や報告書を定期的に作成し提出しています。これらも期限内に終わらせる、やるべきことをやるべき期間に終わらせる、これら全てが整う時に充足感を得ています。
そして、今こうして初心者ながら始めているブログや副業への挑戦も、ある意味では「新しいタスクをどうやって整えていくか」というアセスメントに近いのかもしれません。自分で自分に課題を設け、それをこなしつつできることを増やしていくこの挑戦も、私の好きな工程であるようです。
不器用で、特別目立つ人間ではないけれど、自分の「好き」の軸を大切にしながら、人生の後半戦も私らしく歩んでいきたい。この記事を書きながら、そんな決意を新たにしました。
「ありがとう」が原動力になる人もいれば、私のように、地味な”整う瞬間”に静かな充実感を覚える人もいる。どちらが正しいというものではなく、それぞれに、それぞれの「好き」の形があるだけなのだと思います。
もしあなたも、自分の本当のやりがいがどこにあるのか、まだうまく言葉にできていないなら。一度、自分が「あ、今楽しい」と感じた瞬間を、細かく書き出してみることをおすすめします。案外、そこに自分らしさのヒントが隠れているかもしれません。
アセスメントを繰り返して得た経験なのかも知れません、理由もなく感じる「嫌な予感」について書いています。こちらもご一緒にどうぞ。



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