寒かった冬が過ぎ、春だなと思っていたら、もう夏?
5月なのに、初夏のような気温が続いています。
病棟で働いていた頃も、動き回るうえに患者さんに合わせた室温設定で、汗だくになることはありました。 でも、訪問看護に転職して初めて迎えた夏は、次元が違いました。
「暑いだろうな」と想像し、覚悟もしていたつもりでした。 でも、その覚悟は全然足りなかった。
移動は車だから、エアコンがあるじゃないか、と思うでしょう? 確かにあります。でも訪問中、車は炎天下に停めっぱなし。 戻ったときの車内は、完全にサウナです。
そのサウナを冷やしながら次の訪問先へ。 15〜20分走って到着する頃、「やっと涼しくなってきた…」というタイミングで車を降りる。 これを一日中繰り返すんです。
そんなある日、なんとなく頭が痛いなと思いながら仕事をしていたら、突然めまいが。
これはヤバい。
すぐにコンビニへ駆け込んで氷菓子と飲み物を買い、車の中でエアコンをガンガンにかけながら体を冷やしました。 食べ終わる頃には、めまいも頭痛もだいぶ落ち着いていました。
振り返ると、あれは熱中症の初期症状だったと思います。 看護師のくせに、自分のことは後回しにしていました。
「あれ?おかしいな」と思った時にはもう遅いのが熱中症の怖いところ。
自分の経験も踏まえて、見逃しやすい初期症状を整理してみました。
熱中症のサイン、見逃さないで
🟡 初期サイン ― まずここに気づいて
- 立ちくらみ・めまい
- 大量の汗
- 手足のしびれ
- 足がつる
- 頭痛・だるさ
- 吐き気
この段階で休憩と水分補給を。私が経験したのも、まさにここでした。
🟠 危険レベル ― すぐに涼しい場所へ
- 汗が急に止まる
- 体が熱くてたまらない
- ぼーっとして思考が鈍い
- まっすぐ歩けない
- 強い頭痛・嘔吐
- 返事がおかしい、会話がかみ合わない
自分で「おかしいな」と気づけなくなってきているサインでもあります。周りの人が気づいてあげることが大切。
🔴 救急車を呼ぶレベル ― 迷わず119番
- 意識が朦朧とする
- 倒れる
- 呼びかけに反応しない
- けいれん
このレベルになると、本人は助けを求められない状態です。躊躇わず救急車を呼んでください。
もし熱中症のサインが出たら ― 応急処置
① まず涼しい場所へ移動する
日陰でもいいですが、エアコンの効いた室内が理想。 訪問看護師なら、迷わず車に戻ってエアコンをガンガンにかけましょう。
② 首・脇・足の付け根を冷やす
太い血管が通っている場所を冷やすと、効率よく体温を下げられます。 保冷剤や氷をタオルに包んで当てるだけでOK。
③ 経口補水液またはスポーツドリンクを飲む
水だけでは不十分。塩分と糖分も一緒に補給することが大切です。 ただし、意識がはっきりしない場合は無理に飲ませないでください。
この経験から、私が準備するようになったもの
あの日の教訓を活かして、今は車に必ず積んでいます。
- アイスパックをクーラーボックスに数個
- 凍らせたスポーツドリンク
- 携帯扇風機
どれも大げさなものじゃないけれど、いざというときに自分を助けてくれるものばかり。 訪問看護師には、必需品だと思っています。
最後に ― 他人事じゃない、熱中症
熱中症というと、炎天下での話と思いがちですが、今は室内でも起こります。 エアコンをつけずに過ごしているお年寄りの方や、気づかないうちに部屋が蒸し暑くなっているケースも少なくありません。
そしてもう一つ、忘れがちな落とし穴がその日の体調です。
- 睡眠不足の日
- 前日にお酒を飲んだ日
- 風邪気味など体調が優れない日
こういうときは、体がいつもより熱中症になりやすいうえに、初期サインにも気づきにくくなっています。 「なんか今日はしんどいな」という日こそ、意識して水分を摂って、無理をしないことが大切です。
自分の体のサインを、ちゃんと拾ってあげてくださいね。 患者さんのところへ倒れそうな私が行く、では本末転倒ですから。笑


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