コンゴの隣国ウガンダの保健省は15日、エボラ熱に感染したゴンゴ人男性がウガンダ国内で死亡したと表明。WHOはイトゥリ州と接するウガンダや南スーダンを念頭にさらなる蔓延のリスクが高い」と警告した。とのニュース。出典:Yahoo!ニュース「コンゴでエボラ出血熱〜」(2025年5月16日閲覧)
看護学校では学んだ知識では、一類感染症だったはず、程度の記憶しかなく、「どんな病気?」「感染経路は?」「またコロナ禍のようなことがおこる?」と不安を感じました。
結論から言うと、現時点で日本への影響は限定的です。ただエボラとはどんな病気か、感染経路や日本で取られている対策についてまとめてみました。
1.どこで起こっている、被害状況は?
AU疾病対策センター(CDC)のカセヤ事務局長は16日にオンラインで記者会見し、イトゥリ州で疑い例を含む336人の感染が判明したと説明した。
「コンゴはウガンダや南スーダンと人の往来が活発だ」として検査の強化を訴えた。
イトゥリ州での感染は4月に始まり、死者らの検体から「ブンディブギョ株」が検出された。
出典:Yahoo!ニュース「コンゴでエボラ出血熱〜」(2025年5月16日閲覧)
2.どんな病気?
エボラウイルスによる感染症で潜伏期間は2〜21日(平均約1週間)
症状は発熱、痛み(頭痛、筋肉痛、胸痛、腹痛など)
体に力が入らなくなる症状で、2〜3日で急速に悪化する。
重症例では、神経症状、出血症状、血圧低下などが見られて死亡する。
致死率はウイルスの型によって異なり25〜90%と幅がある。
今回検出されたブンディブギョ株は比較的致死率が低く、約25〜40%と報告されています。
3.感染経路は?
主として患者の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)に触れることにより感染する。
接触感染ですね。
感染した動物との接触からも感染のリスクがある。治療方法は対症療法だそうです。
4.感染に対する日本での対策は?
日本では水際対策として、流行地域への渡航者や帰国者に対する注意喚起が行われていて、
もし、流行地域からの帰国者でエボラウイルスへの感染が疑われる方がいた場合には感染症指定医療機関に搬送するなどの対策を取れるよう、体制が整備されています。
5.まとめ
このニュースを見たとき、正直ドキドキしました。コロナ禍を経験した医療従事者として、「またあの時のようになるのか」という不安が頭をよぎったからです。
コロナの初期、私が怖かったのは実はウイルスそのものより、世間の反応でした。他県ナンバーの車を排除しようとする動き、感染者やその家族への心ない扱い。追い詰められた末に自ら命を絶った家族がいたという報道は、今も忘れられません。感染症が人を傷つけるだけでなく、恐怖が人と人との間を引き裂いていく——そのことの方が、ずっと怖かった。
現場も過酷でした。発熱した患者さんへの対応は感染対策フル装備、24時間N95マスクをつけての業務は息苦しさとの戦いでした。コロナワクチンの接種を担えるよう、専任の研修を受けたことも懐かしいような、しんどいような記憶です。
だからこそ、今回エボラのニュースを目にして自分なりに調べたことで、現時点での日本への影響は限定的だとわかったことは、私自身の安心材料にもなりました。訪問先で患者さんから不安の声が上がったときも、この知識をもとに落ち着いて伝えられると思っています。
エボラ出血熱、名前のインパクトは強いですが、現時点で日本国内での感染拡大リスクは低めです。とはいえ、流行地域への渡航の際は十分な注意を。また野生動物との接触も感染リスクのひとつなので、海外に限らず野生動物には無闇に近づかないことが大切です。
引き続き情報をチェックしながら、落ち着いて見守っていきたいと思います。
【追記:2026年6月現在の状況】
この記事を書いた5月から約1ヶ月が経ち、状況が大きく変わってきたので追記します。
6月23日時点で、感染者数は1,003人、死者は254人に達しました。発生から最初の1ヶ月間としては過去最悪の規模とのことで、予断を許さない状況です。
ほぼすべての症例はコンゴ民主共和国北東部イツリ州で発生しており、北キブ州・南キブ州を含む感染流行地域の人口は合計約1,500万人にのぼります。
今回のブンディブギョ株に対しては承認済みのワクチンや治療法はなく、対症療法が中心となっているため、現地での封じ込めが課題となっています。
日本への直接的な影響は引き続き限定的ですが、外務省はコンゴ民主共和国とウガンダに感染症危険情報レベル1を発出しており、渡航・滞在の際は通常以上の注意が求められています。
引き続き情報をチェックしながら見守っていきたいと思います。
出典:Yahoo!ニュース


コメント