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50代からの離婚・自立の手続き

給与明細の読み方、ボーナス「有」の落とし穴 〜転職して気づいた〜

50代からの離婚・自立の手続き

求人票の給与欄、ちゃんと見ていますか。

合計額だけ見て、安心していませんか。

私は「のんびり働ける環境」を求めて転職した。だけど、その選び方には、当時気づいていなかった落とし穴があった。

オンコールの負担、給与明細の構造、ボーナスの「有」の意味。実際に働いてみて初めて分かったことを、これから就職活動をするあなたに伝えたい。

のんびり働くつもりだった

転職の軸は明確だった。お金より、環境。給料より、ペース。成果給やインセンティブより、じっくり覚えられる余白のある職場。

いくつも面接を受けたわけじゃない。2箇所受けて、採用された方を選んだ。それだけ。

最初はよかった。1日4件前後、新しい分野を少しずつ覚えながら、楽しいとさえ思えていた。

あ、ここで働けてよかったな、って。

じわじわと、変わっていった

でも、2人抜けた。そこから、じわじわと変わっていった。

気づけば毎日8件。オンコールは月15回。

オンコールというのは、電話が鳴れば即座に対応できるよう、常に待機している状態のことだ。お酒は飲めない。遠出もできない。夜中でも電話が鳴れば起きなければいけない。熟睡すら、少し後ろめたい。

その待機時間に対して支払われるのが、1回1,000円。電話が鳴って対応すれば残業代がつくけれど、基本給が低い分、そのベースも低い。

待機しても1,000円。対応しても、抑えられた残業代。そのオンコールを、月に15回。プライベートの時間が、じわじわと削られていく。

あれ。これ、私がしたかった働き方じゃない

疲労が取れないまま数ヶ月が過ぎた。身体は正直で、朝起きるたびに「また今日も」という感覚が積み重なっていった。

そしてある日、ふと思った。

あれ。これ、私がしたかった働き方じゃない。

給与明細を、初めてちゃんと見た

不満が出てきて、初めてちゃんと給与明細を見た。

基本給、職務手当、資格手当、調整手当……数字がたくさん並んでいる。合計額だけ見ていた頃は気づかなかったけど、この構造にはちゃんと意味がある。

基本給を低く抑えて、手当で数字を盛る。

ボーナスの欄には「有」とだけ書いてあった。基本給の何倍、という基準は存在しない。さらに小さく注釈がある。「業績により不支給の場合もあります」と。

金額の基準がないから、いくら出るかは会社次第。不支給の可能性も示されているから、少しでも出れば感謝するしかない。そういう設計になっているのだと、この時初めて理解した。

就職7ヶ月目のボーナスは5万円だった。「1年目でもらえたら多い方だよ」と言われて、そうかもと流した。でも今思えば、多いか少ないかを判断する材料すら、最初から持っていなかったんだと思う。

残業代はどうか。基本給に各種手当を加えた額をベースに計算されるから、明細を見るとそれなりの金額に見える。

見せたいところは大きく、抑えたいところは小さく

残業代が手当込みで計算されること自体は、法律上問題ない。でも、そもそも基本給を低くして手当に分散させた結果として残業代が「それなりに見える」なら、その設計に気づけるかどうかは、働く側の知識次第なんだと思う。

働いてる側からしたら、明細を見て「残業代ちゃんとついてるな」で終わりがち。私もそうだった。

求人票や給与明細って、実は読み解くための知識がいる書類なんだと、この時初めて気づいた。

さらに、最低賃金の計算に算入されない手当もある。だから「合計するとそれなりに見える」のに、最低賃金ベースで計算するとギリギリ、ということもある。私の場合がまさにそれで、訪問看護という現場で最低賃金+250円だった。

この職場、この給与設計だからこその話であって、訪問看護という働き方自体が悪いわけじゃない。今も訪問看護という仕事は好きだし、続けている。ただ、給与の仕組みを理解しないまま就職先を決めたのは、当時の自分の反省点だと思っている。

後悔は、していない

後悔は、していない。自分で選んだことだし、訪問看護の現場を知れたのは本物の経験値だ。給与のしくみも、オンコールの重さも、人が抜けた職場がどう変わるかも、全部体で覚えた。

ただ、選んだ時の条件と、今の条件は違う。のんびりだから安くていい、は、忙しくなった瞬間に成立しなくなる。それを知ったのも、ちゃんと学びだと思っている。

就職活動中のあなたへ

就職活動中の自分に言えるとしたら、これだけ。

求人票の給与欄、合計額だけ見ていませんか。基本給と手当が分かれている理由、ボーナスの表記が「有」だけになっている理由、そこまで確認してみてください。

次の「やりたい」が見え始めている。経験したかったから、した。だから次に進む。たった1〜2年の経験でと怒る人がいたとしても、私が決めることだから、それでいいと思っている。


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